リフォームの追加工事は危険！？追加工事の失敗例を知ってトラブルを回避しよう

住まいに劣化がみられたり、ライフスタイルや家族構成が変わったりして、リフォームを検討することがあるでしょう。ただ、リフォームをした方の中には、追加工事をして後悔しているケースも少なくありません。そこで本記事では、なぜリフォームの追加工事でトラブルが起きやすいのか、追加工事で注意すべきことなどを解説します。

リフォームで追加工事・費用がかかった人の割合は？

住宅は年数が経つと劣化が進むため快適性が失われ、さらに居住者のライフスタイルや家族構成が変わることで住みにくさを感じることもあるでしょう。しかし、住まいは長い時間を過ごす場所であり、快適でなければストレスを感じてしまうものです。

そこで、よりよい住環境を実現するための選択肢として、リフォームを検討している方もいるでしょう。リフォームは施工会社と打ち合わせを重ね、見積書を確認したうえで契約し、施工してもらうのが基本の流れです。見積書のフォーマットは施工店によって異なるものの、工事内容や使用する材料・機械などと、それにかかる費用が細かく記載されています。しかし、いざ工事がスタートすると、追加工事が発生して予想外の出費に戸惑うことも少なくありません。

実際に、2015年に実施されたWebアンケートにおいて、リフォームを行った100人を体調に行った調査では追加費用がかかった人の割合は40％となっています。

追加工事が発生した場所はお風呂が11％ともっとも高く、次に外壁が10％、キッチンが7％、トイレが3％、そのほかが9％となっています。事前調査では気が付かなかった劣化が工事中に見つかり、それを補修するための費用として追加工事が必要になったという声が多数挙げられています。とくに水回りは解体してみないと内部状態が詳しく確認できないこともあり、追加工事が発生したのでしょう。

追加工事はトラブルが起きやすい？

きちんと事情が説明され、必要な追加工事に対しなら納得して依頼できるケースもあるでしょう。しかし、追加工事はトラブルが起きやすいのも事実です。たとえば、工事期間中に追加工事を提案されて、きちんと説明を受けないままお願いしたら、施工完了後に高額な費用を請求されるケースがあります。

たとえば、壁の位置を変更しなければならない追加工事が発生したケースでは、施主は数万円でできるだろうと考えていたにもかかわらず、最終的には50万円も請求されたケ―スがあるのです。追加工事を提案される段階で費用を確認せずに依頼すると、予想外の出費に戸惑うことがあり、とくあるトラブルだといえます。

また、業者側からすると追加工事はすでに契約が取れている段階なので、値引きするメリットがありません。契約前の段階では、契約を獲得するために積極的に値引きをしますが、追加工事だと強気の態度で価格提示されるケースが多くなります。価格に納得できなければ、後から別の業者に相談するのも選択肢の一つなので、冷静に判断するようにしましょう。

また、工事が始まった段階で、依頼者側から変更を依頼する場合も注意が必要です。棚の位置を少し変更するといった簡単な修正などは、良かれと思って気軽に対応してくれる職人の方も多いです。しかし、少しの変更で建具が取り付けたれなくなったり、採用予定の設備が入らなかったりする可能性もあり、このようなトラブルはよくある事例としいて覚えておきましょう。

追加工事で失敗しないためにやるべきこと・注意点

リフォームでは、追加工事をしたことでトラブルになるケースも少なくありません。そのため、できる限り追加工事が発生しないようにすることが注意点の一つです。追加工事はしたくないという意思をきちんと伝え、プランニングの段階でこまかく詳細を決め、さらに見積もりもきちんと確認しておくようにしましょう。施工店任せにするのではなく、依頼者も責任をもって確認することが重要です。

次に、追加工事が必要になった場合、その場で簡単に返事をせず、必ず見積もりを取るようにしましょう。施工後に高額請求されないようにするためにも、口頭で聞いたり、大まかな金額を提示してもらったりするのではなく、正式な見積書を確認したうえで、追加工事の返事をすることがポイントです。

そのほか、依頼者側から職人に直接依頼をして、その場で変更してもらうのもおすすめしません。簡単な追加工事だから無料でやってくれると思っていても費用が発生するケースがあるのに加え、現場の混乱を招いたり、想定している図面が完成しなかったりするトラブルにつながります。

まとめ

リフォームでは、追加工事が発生することも少なくありません。しかし、追加工事はトラブルになりやすいのも事実のため、注意点を確認したうえで依頼するようにしましょう。たとえば、追加工事の見積もりを確認しないまま依頼したり、依頼者が現場で職人に直接指示したりすると、トラブルを招きやすくなります。そのため、プランニングの段階で細かく詳細を決め、見積もりもきちんと確認しておくことが大切です。また、施工店に予算や追加工事をしたくないという意思を伝えておくこともトラブル防止につながります。