リフォームでも現地調査は行う？現地調査の役割とは

家を建てるときや外壁塗装をするときは、現地調査が行われるのが一般的です。もちろん、リフォームの現場においても例外ではありません。しかし、現地調査は何のために行われているのでしょうか。本記事では、現地調査への理解を深めるため、現地調査を行う意味や調査時のポイントについて解説します。

現地調査は何のために行われるのか

リフォームを考えている方にとって、現地調査は避けてはとおれない工程です。現地調査とはリフォーム会社が実際にリフォームを希望する家を訪れ、現状確認を行うというものです。ここでは、現地調査が何のために行われるのか、そ４の具体的な目的についてくわしく解説します。

正確な見積もりの作成

現地調査のもっとも重要な目的のひとつは、正確な見積もりを作成することです。リフォーム費用は、家の状態や工事の内容によって大きく変わるため、現地調査で工事に必要な材料や作業量を正確に把握する必要があります。

これにより、後から追加費用が発生するリスクを最小限に抑え、予算内でリフォームを完了させることが可能です。また、依頼されたリフォーム以外に追加工事が必要かどうかも確認します。現地調査で問題を早期に発見し、追加工事の必要性を理解することで、未然にトラブルを防ぐことができるでしょう。

家の構造や劣化状況の確認

適切なリフォームを行うには、家の構造や劣化状況をくわしく確認することが不可欠です。なぜなら基礎や柱の劣化部分を無視してそのまま工事を進めると、後々大きなトラブルに発展する可能性があるからです。現地調査を行うことで、必要な修繕箇所や建物の構造上の問題を特定できます。

リフォームプランの具体化

現地調査を通じて、リフォーム会社は顧客の希望を具体的なプランに落とし込むことができます。たとえば、キッチンのリフォームを希望している場合、現地調査で実際のスペースや配管の配置を確認することで、最適なレイアウトやデザインを提案できます。

また、現地調査で得られた情報をもとに、顧客のニーズに合わせたカスタマイズも可能となります。これにより、顧客が満足するリフォームプランを作成できるのです。

現地調査では何を確認する？

実際に現地調査を行う場合、どのような場所を確認しているのでしょうか。今回は、水まわりの確認ポイントをピックアップして解説します。

キッチンの現地調査ポイント

キッチンの現地調査では、まずキッチンサイズの計測が重要です。キッチン自体のサイズや通路の幅、レンジフードや収納の寸法を採寸し、さらに家具や家電のサイズも測定して収納プランに活用します。次に給排水管の確認が必要です。

特にレイアウト変更を希望する場合、給排水管の移動が必要かどうかを点検口を開けて位置や状態を確認します。また、キッチンは電力消費が多いため、コンセントの数や位置、電気容量を確認し、新しい機器を導入する際には追加の電気配線工事が必要かもしれません。

内装やレイアウトの検討も重要で、使いやすさを考慮した間取り変更や内装リフォームを検討する際には、ダイニングやリビングとの位置関係、床や壁の状態も確認する必要があります。

浴室の現地調査ポイント

浴室の現地調査では、まずシステムバスのサイズを決めるために浴室の幅、奥行き、高さを計測します。

場合によっては浴室スペースを広げることも検討します。次に搬入経路の確認が必要です。浴槽や壁パネルが搬入できるか、廊下の幅や角を曲がれるかを確認し、とくに大きな商品の搬入には詳細なルート確認が必要です。

さらに、給排水管の位置と状態の確認も欠かせません。古い家では給水管の交換が必要かもしれず、給排水管の位置や状態を設計図や目視で確認し、新しい浴槽との接続を考慮します。最後に、給湯設備の確認も行います。給湯器のメーカーや品番、給湯能力を確認して交換の必要性も考えます。

トイレの現地調査ポイント

トイレの現地調査では、まず既存トイレの品番確認を行い、便器とタンクの品番を確認し、室内の広さに合わせて交換可能な便器を検討します。次に水圧の確認を行います。

タンクレストイレを設置する場合、水道の水圧が十分かを測定し、特にマンションや古い建物では水圧が低いことがあるため、対応機種を選ぶ必要があります。また、排水の位置と方向の確認も重要です。

床排水か壁排水かを確認し、適切な便器を選びます。最後に、内装の検討も行い、壁や床が古い場合には内装リフォームも考慮し、バリアフリー化のために手すりの設置も検討します。

現地調査を行う際のポイント

「現地調査では何をすればいいの？」「こういうとき、どうすればいいの？」とたくさんの疑問が出てきますよね。ここでは、現地調査をスムーズに進めるための準備や注意点について解説します。

片付けは不要！普段の生活を見てもらおう

現地調査の日に「片付けしておかなきゃ」と思うかもしれませんが、リフォーム会社の担当者が来るからといって必要以上に片付ける必要はありません。

むしろ、普段の生活状態を見てもらうことで、生活の中での困りごとや不便さがリアルに伝わり、家族に最適なリフォームプランが立てやすくなります。部屋の乱れや使い勝手の悪い箇所が見える状態こそが、担当者にとって貴重な情報となります。

希望はまとめておくべき？

「こんなリフォームがしたい！」という具体的な希望があればもちろん伝えたほうがよいですが、希望が漠然としていても心配はいりません。担当者が現在の困りごとや好みをうまく聞き出してくれるはずです。

もしリフォームのアイデアがまとまっていなくても、率直に悩みや理想を話すことで、担当者が適切なプランを提案してくれるでしょう。

担当者の対応をチェックしよう

現地調査は、リフォーム会社の信頼性を見極める絶好の機会です。リフォーム会社がどれだけていねいに現地調査を行い、細かい部分までチェックしてくれるかを見ることで、その会社の信頼度や技術力を判断する材料となります。

ちなみに、現地調査は無料で行われることが多いので、リフォームを検討している段階で気軽に依頼することができますよ！

まとめ

現地調査は、リフォームを成功させるための基盤となる重要なプロセスです。正確な見積もりの作成、家の構造や劣化状況の確認、リフォームプランの具体化といった目的で行われます。

リフォームを検討している方は、現地調査を積極的に受けることで、より満足度の高いリフォームを実現することができるでしょう。リフォーム会社にとっても、顧客のニーズを正確に把握し、最適な提案を行うための不可欠な工程なので、ぜひ気軽に相談してみてください。