迷惑かも？事前の対策でリフォーム期間中の近隣トラブルを防ごう！

リフォーム中はどうしてもホコリや臭い、騒音などが発生してしまいます。近隣にまったく迷惑をかけずにリフォームを完了させるのはほぼ不可能なため、迷惑をかけてしまうことを前提に、事前の対策を講じることが大切です。今回は、無事にリフォームを終わらせるためにできる対策と挨拶のマナーについてご紹介します。

臭いやホコリなどで迷惑をかけるかも！

リフォーム工事を行う際には、工事内容や規模に関わらず、近隣住民に対してさまざまな影響を及ぼす可能性があります。どのような影響を及ぼすのか、早速見てみましょう。

臭い・ホコリ・騒音問題

リフォームの現場ではたびたび臭いが問題となりがちです。屋根や外壁の塗装工事では、多かれ少なかれ必ず塗料の臭いが発生します。この臭いは人によっては不快に感じるだけではなく、長時間にわたると気分が悪くなることもあります。

窓を閉め切って生活せざるを得ない状況が続くと、近隣住民にとって大きなストレスとなるでしょう。また、廃材の撤去作業中にホコリが発生することがあります。廃材の撤去作業で大量のホコリが舞い上がり、これが近隣に飛散することがあります。

このホコリが原因で洗濯物を外に干せなくなるなど、日常生活に影響を及ぼすことが考えられます。とくにアレルギーを持っている住民にとっては健康被害のリスクもあるため、注意が必要です。さらに、工事中の騒音や振動も大きな問題です。

リフォーム工事ではさまざまな施工業者が作業を行うため、一日に何台もの車両が出入りし、機材の音や作業の音が発生します。これにより、近隣住民が落ち着いて生活できない状況になることもあります。また、業者の車両がマンション周辺や駐車場に停車することで、通行が妨げられる恐れもあります。

トラブルを未然に防ぐための挨拶の重要性

リフォーム工事中は近隣住民に対して多くの迷惑をかける可能性があります。しかし、事前にきちんと挨拶をすることで、これらの迷惑を最小限に抑えることができます。挨拶をすることで、近隣住民に対して工事の内容や期間、発生する可能性のある問題点を説明し、理解を求めることができます。

また、工事が終了した後にも再度挨拶を行い、近隣住民に感謝の意を伝えることも重要です。これにより、今後も良好な関係を維持することができるでしょう。

リフォームの挨拶には手土産（粗品）が必要？

リフォームが大掛かりになったり、長期にわたる場合は、近隣の方々への配慮として挨拶とともに手土産を渡すことが一般的です。ここでは、手土産の相場や定番の品などについて解説します。

手土産の相場や定番の品

手土産の相場は、500〜1,000円程度が目安です。この価格帯であれば、受け取った側も負担に感じることが少なく、気軽に受け取ってもらえます。手土産の品選びでは、日常生活で使いやすいものを選ぶことがポイントです。ハンドタオルやフェイスタオル、石鹸や洗剤、菓子折りなどが定番といえます。

手土産にのし紙をつけることが一般的

リフォームの挨拶で手土産を渡す際には、のし紙をつけることが一般的です。のし紙は、感謝の気持ちを伝えるための形式的な要素であり、相手への敬意を示すものです。使用するのし紙は、蝶結びのものを選びます。

これは、何度あっても良いという意味合いがあり、日常的な贈答に適しています。選んだのし紙には「ご挨拶」と表書きし、渡す品の外側につけましょう（外のし紙）。リフォームの挨拶では、包装紙の内側にのし紙をつける内のし紙にすることはあまり多くありません。

外のし紙の方が、相手に対して見栄えがよく、配慮が行き届いている印象を与えます。

リフォーム前に必ずやろう！ご近所への挨拶とマナー

リフォームを始める前には、近隣住民に事前に挨拶し、周囲の理解と協力を得るのが得策です。今回は、リフォーム前に実践すべきご近所への挨拶とマナーについてくわしく紹介します。

自分で挨拶をしよう

多くのリフォーム業者は、工事前に近隣住民への挨拶を行ってくれます。しかし、業者任せにせず、自分自身でも挨拶を行うことが大切です。まずは施主である自分が先に挨拶にうかがい、その後業者に改めて挨拶をお願いするのが理想的です。

これは、直接自分の口から「ご迷惑をお掛けします」と伝えることで、誠意が伝わりやすくなるためです。また、親しい間柄であっても、直接要望を伝えるのは気が引けるという方も多いでしょう。

そのため、「後日、担当の業者が挨拶に来ますので、気になる点や改善してほしい点があれば何でも言ってくださいね」と伝えておくとよいでしょう。業者がクッション役となり、スムーズにコミュニケーションを取ることができます。

工事中の配慮も忘れずに

工事が始まってからも、近隣住民の意見や要望を把握することが重要です。定期的に「何か気になる点はありませんか？」と声をかけることで、問題が大きくなる前に対処することができます。さらに、現場の様子もできるだけ確認するようにしましょう。

自分の目で工事の進行状況をチェックし、何か問題があれば業者に伝えることが大切です。もちろん、リフォーム業者も最善を尽くしていますが、施主がしっかりと見守ることで、よりていねいで安全な作業が期待できます。

挨拶のタイミングに注意

挨拶のタイミングにも気を配りましょう。早朝や夜間の挨拶は避けるのが一般的です。早朝は出勤や通学前で忙しい時間帯ですし、夜間は夕食や就寝時間に重なることが多いため、避けるべきです。挨拶に適した時間帯は、平日の10〜11時や14〜15時です。

平日留守にすることが多い家庭であれば、休日の10時以降でも構いませんが、この場合も食事時は避けるようにしましょう。

まとめ

リフォーム工事中に近隣住民に迷惑をかけることは避けられない部分があります。対策を練らずそのまま工事を進めると、クレーム・苦情に発展しかねません。トラブルを防ぐには事前に挨拶をして理解を求めることが不可欠です。

また、リフォームの挨拶には、手土産を用意することが大切です。手土産の相場は500〜1,000円程度で、日用品や消耗品を選ぶと良いでしょう。臭いやホコリ、騒音といった問題に対して真摯に対応し、近隣住民との良好な関係を築くことが、リフォーム工事をスムーズに進めるためのカギとなります。

お互いに配慮し合うことで、安心して工事を進めることができるでしょう。