愛猫との憩いの場が叶う?リフォームでキャットウォークを作ろう!
SNSやインターネットで「キャットウォーク」「キャットステップ」などと検索すると、猫が楽しそうに過ごしている画像がたくさん表示されるため、自宅にも取り入れたいと考えている方もいるでしょう。そこで本記事では、猫にとって安心できる環境とは何かを解説してうえで、猫にとって理想の家づくりを解説します。
猫の習性を知って安心できる環境を作ろう
猫と一緒に生活をしていると、喉をゴロゴロ鳴らしたり、お腹を見せて寝ていたりする様子を見かけるのではないでしょうか。それは猫がリラックスしている証拠ですが、猫がリラックスできる環境は、習性を理解することで環境作りができます。
たとえば、猫は高いところにいると安心するという習性があります。人間は高いところにいると落ち着きませんが、猫は敵が襲ってくるのを高い位置から察知できる環境が落ち着くのです。そのため、床に近い場所よりも、キャットタワーやキャットステップなどを活用して、天井に近い位置でプライベートな空間を作ってあげるとよいでしょう。
また、猫は窓の外を眺めるのが好きという習性もあります。窓の外には揺れる葉っぱや虫、鳥がいて、猫にとっては刺激的なものばかりです。それを窓越しに眺めることで、外の刺激を受けてストレスを発散し、元気になれると考えられます。
また、夜に外を眺めるよりも、窓から太陽が差し込む日中に窓の外を眺めている様子を頻繁に見かけるのではないでしょうか。猫は日向ぼっこを好む習性があり、単純に暖かくて気持ちいいだけでなく、毛についた雑菌をケアする目的もあります。布団を外に干したらふかふかになるように、猫も日向ぼっこでツヤのある毛並みを維持しているのです。
そのほか、猫は敵に見つかりにくい場所を好む習性もあります。そのため、ダンボールの中や引き出しの中など、狭い場所に入りたがる傾向にあり、身を隠せる場所を用意しておくとよいでしょう。
猫にあわせて家づくり!そのポイントとは
猫が家の中でストレスなく暮らすには、猫の習性を理解した家づくりが大切です。
まず、猫は高いところを好み、窓の外を眺めるのが好きなので、高い位置から見下ろすように外を眺められる場所を用意してあげるのがおすすめです。掃き出し窓であれば、近くに家具やキャットタワーを設置してあげるとよいでしょう。また、高い位置の窓辺に猫が寝転がれるスペースを作ってあげれば、高い位置で外を眺められて、なおかつ日向ぼっこもできるので、猫にとって過ごしやすいスペースを作れます。
さらに、平面的な空間は猫にとって刺激がなく、運動不足になりやすいため、壁面にキャットステップを設置して上下運動を促すようにしましょう。ただ、猫にとってよい空間づくりをしても、隠れるスペースがないと安心できません。どんなに飼い主と信頼関係を築いていても、常に人目を感じる空間は猫にとってストレスになるのです。
多頭飼いの場合は猫同士がケンカすることもあるので、逃げ場を作るためにも隠れ場所を確保してあげるようにしましょう。収納スペースの一部を用意したり、廊下に小さなスペースを用意したりするのがおすすめです。なお、多頭飼いの場合は、猫の数+1個のトイレを用意してあげるのも、猫にとって過ごしやすい環境作りのポイントです。
キャットウォークを設置する際の費用は?
キャットウォークの設置を検討する際、気になるのが費用面ではないでしょうか。キャットウォークの大きさやデザインにもよりますが、1部屋分なら6万円程度が相場です。凝ったデザインのものを取り付けたり、天井付近に穴をあけて別の部屋に移動できたりするようなキャットウォークは、追加で費用がかかります。
たとえば、キャットウォークを2部屋に設置し、壁に穴をかけて2部屋の間を自由に行き来できるようにするには、20万円程度のお金がかかります。
見た目も機能も重視したキャットウォークを設置しよう
猫のために設置するキャットウォークですが、なかにはデザイン性ばかりを意識しすぎて、滑りやすい素材が採用されていたり、段差がありすぎて関節に負荷をかけたりするような取り付けになっていることも少なくありません。猫の祖先は木に登って生活していたため、平面運動よりも上下運動を好みます。運動不足解消にもなるため、キャットウォーク自体が悪いものではありません。
ただ、デザイン性だけでなく、猫にとっても機能面も重視したものを採用することが大切です。ステップ間を移動するときに衝撃を感じにくい素材を採用したり、床に飛び降りるときに怪我をしないよう床材を工夫したりする必要があるでしょう。
また、落下したときのことを考え、怪我をしないよう工夫することも大切です。ステップの段差は猫の大きさによりますが、高低差350~400mm、水平差25cm以下にするようにしましょう。
まとめ
キャットウォークやキャットステップを設置することで、猫にとって住み心地のよい環境を作れます。その際、高い位置の窓際で外を眺められるようにしたり、日向ぼっこできたりするスペースも設置してあげると、より快適な環境になるでしょう。また、キャットステップを設置するときは、デザイン性だけを意識するのではなく、猫にとって移動しやすい高低差や水平差を意識し、なおかつ関節を痛めにくい素材を採用するようにしましょう。