ウォークインクローゼットは本当に便利？リフォームで考えたい収納について

一戸建てやマンションなどの衣類の収納場所として、ウォークインクローゼットが採用されているケースがあります。マイホームを検討している方の中には、ウォークインクローゼットを採用したいと考えている方もいるでしょう。そこで本記事では、ウォークインクローゼットのメリットやデメリット、採用するときの注意点について解説します。

ウォークインクローゼットを設置するメリット

ウォークインクローゼットとは、言葉のとおり、人が歩いて入れる収納スペースのことを指します。衣類だけでなく、布団やキャリーケースなどを収納するスペースとしても活用でき、物の出し入れがしやすいという特徴があります。

ウォークインクローゼットはメリットが数多くあり、1か所でコーディネートを完結させられるのがメリットの一つです。ウォークインクローゼットはシャツやセーターなどのトップス、ズボンやスカートなどのボトムスに加え、カバンや小物、コートなどをすべて1か所に収納できます。出かける準備をするときにあちこち部屋を移動する必要がないのは、魅力といえるでしょう。

また、布団やキャリーケースなど、大きくて重量のあるものも収納でき、なおかつ出し入れも簡単であることもメリットです。押し入れから大きな荷物を出し入れするときに、大変な思いをしたことがある方も多いでしょう。ウォークインクローゼットなら、人が入れるスペースがあるので、荷物の出し入れも簡単です。

さらに、ウォークインクローゼットで充分なスペースを確保していれば、季節ごとに衣替えする必要がなくなるのも魅力です。このように、生活導線を効率化したり、物の出し入れを簡単にしたり、さらに衣替えの手間を省けたりすることがウォークインクローゼットのメリットといえるでしょう。

ウォークインクローゼットにデメリットはある？

メリットの多いウォークインクローゼットですが、デメリットも存在します。まず、ウォークインクローゼットを作るためには、広いスペースが必要になることです。一般的な収納なら物を入れるスペースだけを確保すれば問題ありませんが、ウォークインクローゼットの場合は収納スペースに加えて人が入れるスペースが必要になります。家を建てる際、ウォークインクローゼットを優先すると、ほかのスペースを小さく調整しなければならないといった制約が発生する可能性があります。

また、ウォークインクローゼットは一か所に物をまとめられることがメリットですが、かえってデメリットになることもあります。ウォークインクローゼットがあるからといって、ほかの収納スペースを削ってしまうと、アウトドア用品や家の中に持ち込みたくないベビーカーなどを置くスペースがなくなる可能性があるのです。

そのため、収納場所は入れる物と場所を考え、ウォークインクローゼットだけに頼り過ぎないよう設計することが大切です。ウォークインクローゼットは便利な反面、デメリットもあるので、ライフスタイルにあった選択をするのがおすすめです。

ウォークインクローゼットを設置する際の注意点とは

ウォークインクローゼットは大容量の収納スペースと考えられがちですが、何でも収納できると認識するのはおすすめしません。暮らしには予想以上にたくさんの物が必要になるため、定位置を決め、適材適所の収納場所を確保することが大切です。

そして、衣類をウォークインクローゼットに収納する場合、畳んで収納する物、ハンガーで収納する物などの量を予想し、それに合ったレイアウトを工夫するようにしましょう。すべてハンガー掛けにしてしまうと、畳んで収納したい物の場所が確保できずに不便に感じてしまいます。

また、他人に見られないからといって、隙間なく詰め込まないようにするのも注意点のひとつです。詰め込みすぎると単純に探しにくくなることに加え、風通しが悪くなって湿気が貯まったり、虫が発生したりするリスクが高まります。

そのほか、使用頻度に応じて収納する物を手前と奥に分けたり、どのような物をどのように収納したいのかによってウォークインクローゼットの中身を工夫したりするのもポイントです。なお、収納できるぴったりの量でスペースを確保するのではなく、物が増えることも考えて余裕を持って場所を確保することも意識するとよいでしょう。

まとめ

ウォークインクローゼットは便利な収納スペースのため、採用を検討している方も多いでしょう。ウォークインクローゼットは1か所でコーディネートを完成させられることや、布団やキャリーケースなどの収納場所に困りがちな大きな物を収納できることなどがメリットです。ただし、採用するにはスペースを確保する必要があること、何でも収納しようとするとかえって使い勝手が悪くなる可能性があることなどが注意点です。魅力的なポイントばかりに集中してしまいがちですが、デメリットや注意点も確認し、ライフスタイルにあった収納スペースを確保しましょう。